Steam Machine予約開始から一週間 はたして誰にこれは向く?

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ついに予約がスタートしたSteam Machine。

去年の11月の発表時、俺はこんなブログを書きました。

Steam MACHINE 急にやってきた据え置き機スペックとターゲット層を考える-解説編
(11月15日追記)YouTubeに動画あげました。今回もまだ喉が不調ですので、先にまとまった内容だけお伝えいたします。さて、11月13日、急に発表になったのがSteamの据え置き機「Steam Machine」。これをスペックの観点からど…

さすがにね、俺もこの二世代前のPCで10万以上いくのは厳しいだろうとは思ったものです。

で、いざ蓋を開けてみたら…

…いや、待てや。

このスペックに対してこの値段!?
いくらAI云々で高いって言われても中身これでこの値段は正気か!?

ホントにこれなんだよ…。

で、このマシンは果たして誰に向いているのか、代替手段として同じ価格帯だとどういうものがあるのか、そして他に策はないか、そういうことをちょっと調査してみました。

基本構成、そしてしれっと変わった場所

改めてこのマシンのスペックを見てみましょう。

前のブログでも言ったように、CPUはRyzen5 7600Xのカスタム版…といいたいところなんですが、実はこれがまずひとつ目の罠。

実はこいつ定格30Wしかない!!!

実際の7600Xの場合、TDPは105Wなので実態は7600Xの1/3.5しか出ません。
正直CPU的にもかなり厳しい。

GPUは前にも述べたようにRX7600Mが一番近いかと。

で、それに対して朗報だったのが、FSR4.1が7000番代にも適用されることが確定したことです。

これによりFSRの精度が大幅に上がったのは正直かなりでかい。
以前は9000番代限定だったのでそれに関してはでかい。

しかし、ここで一つ問題があります。

ブログで複数回上げているように、最近のゲームはFSRがついてないんだ…!!!
それについては本気でどうするんだろ…。

その他の項目にこれといった変更はありません。
SteamOSも最新の3になっています。
2.6kgって重量も魅力です。

で、予約開始と同時にいろんなところがベンチマークを出してきました。
その動画を見ました。

…あの、ホントに7600Mの性能しか出てないんですが…。

FSRを用いれば4k60FPS可能、それが発表当初の謳い文句です。

Steam向け新ハード「Steam Machine」を発表。Steam Deckの6倍以上の性能で,4K/60fpsのゲームプレイ,レイトレーシングに対応
Valveは2025年11月13日,Steam向け新ハード「Steam Machine」を発表した。Steamに最適化されたハードウェアで,形状は約6インチ(160mm)の立方体。4K/60fpsの…

そう、こう書いてあったんですわ。

でもね、それがね…

ホームページを見てみると…

しれっと削除してんじゃねええええええええええええええ!!!!!

ライバルたち:CS機編

こうなってくると非常に立場がまずいです。

なにがやばいかって尽く動画で出てきたのは4k60FPSが夢のまた夢であるという現実でした。

まぁ、そもそも論でVRAM8GBしかないのに4kというのがかなり無理ゲーなんです。

これはこの前の記事で出したグラフです。
どういう記事かは下記をご参照ください。

IODATA「EX-GDQ271RAB」レビュー前編 4kを触っていた人ほど触る価値のあるWQHDという現代のゲーム最適解
最近富に感じてきたことがある。ゲームが…重すぎる…。そう、生半可ではないくらいに最近のゲームは重い。実際問題4kで俺はずっと回しているが、最近のゲームのベンチマーク結果を見て欲しい。そう、FPSを伸ばすにはDLSSをパフォーマンスなどに設定…

これを見れば分かるように、昨今のゲームを最高設定4kでやろうとする場合、VRAMは平均して12GBはないと厳しいです。
WQHDですら8GBを超過します。

つまり、現状の8GBのVRAMで出来るのはフルHDがほぼ限界域に近いんです。
それも設定を少し妥協した上で、という話になってきます。

まずそうなってくると4k対応を謳うライバルがいます。

そう、純然たるゲーム機です。

例えばPS5。これは日本語限定モデルなら55,000円です。
なんだかんだで割と色んなゲームが設定は妥協しつつも4kで60FPSを叩き出せます。
それに何より世界トップクラスに売れるゲーム「グランド・セフト・オート6」が控えるということもでかいです。

Switch2という手段もあります。現状では59,980円です。
これはPCにはない任天堂の独自IPソフトや割と大手のソフトが30FPSになることが多いとはいえ割と揃っています。

今度出るスプラトゥーン レイダーズとのセットもあります。
こっちは64,980円です。

で、問題なのが両方買っても512GBモデルより安いという現実です。
しかも家庭用ゲーム機であるためコントローラーが標準で付いてきます。

正直な話、世の中の90%くらいのゲームはこの二つあれば制覇できます。
それくらいにエコシステムが強力です。

だからこそ感じるのは、Steam Machineは逆ザヤしてでも値段を下げるべきだったと感じざるを得ないんです。

ライバルたち:BTOパソコン編

じゃあ同じ土壌であるPCはどうだとなってくると、正直言うとここも厳しいです。

確かに現在PC環境は絶望的に近いくらいに値上がりしまくってます。
しかし、実を言うと割と同額でまぁまぁのPCは手に入ります。

まずはツクモ。

売り切れてはいましたが、512GBモデルに近い価格帯で売られているものでもメモリは32GBデュアルチャネルです。
5060搭載のためVRAMは8GBですが、フルHDなら先程も言ったように十分です。

2TBモデルに近い価格だとこれです。
SSDこそ1TBですが、9060XTなのでVRAMが16GBあります。
正直フルHDでも最高設定でバリバリに盛れます。

続いて結構攻めてるのがARKです。

Antecのケースを採用したピラーレスのマシン。
構成はと言うと

グラボがこの値段で9060XT積んでるのがかなりでかい。
グラボ特化型という感じで、CPUに関しては少し弱いですが、割とスペックに関しては上出来かと。

2TBの価格帯に近いものだと例えばこれ。

結構派手な感じですが…

中身がちょっとやばすぎるガチ仕様。
というかこの値段で64GB積めるんだ!?
しかもSSD2TBに9060XT?!

CPUが弱い以外は性能は圧倒的です…。

ゲームが出来ないと不安という方にはゲーム推奨モデルという手もあります。

これはデススト2推奨モデルになります。

先程のモデルと比べるとSSD、メモリは弱いですが、CPUが最新鋭の9700Xです。
正直余程のことがない限り困りません。
メモリさえ変えちゃえば割と三年は持ちます。
それくらい性能としてはガチになります。

逆に言えば、あの値段するならこれくらいスペック盛ってほしかったなって…。

Steam Machineで出来ないこと

Steam Machineはその名の通りSteamに完全に特化したLinuxベースのマシンです。

そのため実を言うとSteam外のゲームには全く対応していません。

例えばマインクラフト。
JAVA版ならなんとかなりますが、統合版は出来ません。

原神、崩壊スターレイルといったHoyo系も独自ランチャーのためインストールすることが出来ません。
しかもカーネルレベルでアンチチートが敷かれているため速攻で弾かれます。

また、DMM系もアウトです。
これもランチャーがWindowsにしか対応していないのでダメです。

エンドフィールドも同様に独自ランチャーのため動かすことが出来ません。

Steam Deckで動くものについては確実に動きます。
しかしそれ以外を動かそうとすると非常にめんどくさい布陣を敷かねばならず、正直敷居はかなり高いと言えます。

まとめ

今回のまとめとしてはこんな感じ。

ホントこれなんですよ。

昨今のゲームのスペックが上がり続けている中、2世代前のミドルクラスのPCで挑んできても、3年後のゲームが出来るかと言われると正直かなり疑問です。

世の中のゲームは徐々にアンリアルエンジン5などの重めのシステムに切り替えつつあるので、かなり動かすのは厳しい、というのが実情になってきそうです。

何より同じ値段で遥かにスペックが上のPC買えるという現実が一番きつい。

ゲームをやりたいという欲求だけならCS機でもそこまで問題にならない。

ならばこの値段設定はいったい誰に向けたものなのか。
それが、正直言うとわからない。

AIによってパーツが高くなったことによる犠牲者といえるマシンになる定めなのかもしれません。

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