今回の動画は前回やったバニラや配信などでのVRAM消費などに関するベンチマーク動画第二弾です。
今回はWQHD、フルHDと共に前回の4kまで含めての横断での比較を行っていこうと思います。
1.比較条件
使用するPCはこちらになります。

比較条件はこちらになります。

今回の比較ADRENALINはもうリリースされている25.6.1ではなく、25.5.1となります。
25.6.1の結果は現在計測中です。
では結果を見ていきましょう。
2-1.アリス・ギア・アイギス
このゲーム軽量かつFPSリミッターが外れているこのゲームが解像度を落とした際にどこまでFPSを伸ばせるのか、チェックですね。

まずはFPS値。
意外なことにバニラでの平均値では1%程度の差異にとどまりました。
配信環境を起動すると最大10%ほど差異が発生しますが、ほとんど頭打ちといっていい状態です。

フルHDでのそれぞれの場所のFPSを計測してみた結果です。
指揮官モードで792.4FPSを記録しましたが、それ以上の値が出ることはありませんでした。
ここが限界点と見てほぼ間違いないでしょう。

次にVRAM使用量。
こちらは解像度を低くするほど使用量も低くなる明確な結果が出ました。
WQHDに落とすと6%、フルHDと4Kとの差は12%にも及びます。
配信で全部盛りにするとその差は更に顕著になり、WQHDは4Kと比較して64%に、フルHDは4Kと比較して59%まで低下しています。
解像度の低下はVRAMの使用量低下に直結することがよくわかります。

フルHDでの詳細結果がこちらです。
6GB前後にバニラだと収まっているのがわかります。
配信でもそこまで大きくなっていないこともわかりますね。

次にメモリ使用量。
これは4kとWQHDだとほぼ差は出ませんでしたが、フルHDと比較すると一気に10%ほど低下しました・
ただ配信だとプラマイ5%前後に収まっています。
スペックの上限に張り付いているため、如何にこのソフトが軽量かわかります。
2-2.ストリートファイター6

FPSはこんな感じ。
差はほぼ4%前後に収まっており、安定しています。
格ゲーだとフルHDでやられる方が多いと思いますが、WQHDとフルHDではほとんどFPSの差は出ませんでした。

一方のフレームタイム。
こちらについては解像度が下がれば下がるだけ最大値が低下するという明確な結果が出ました。
しかし平均値はほぼ差がないため、対戦だけに絞ればどの環境下でもある程度のGPUがあれば安定して動くと思います。

続いてVRAM使用量。
4kと比較するとWQHDは6.5%、フルHDは8.2%使用量が低下し、平均で12GBほどに収まっています。
しかし12GBを超えることに変わりはないため、このゲームを最大でプレーするなら16GBのグラボを用意するのが無難でしょう。
配信環境でもWQHD、フルHD共に約13GB未満に収まっているのがわかります。
4kがVRAMを如何に食うかということがよくわかりますね。

続いてメモリ使用量。
解像度を低下させることで13から17%の差が出ており、かなりPCに優しくなるのがわかります。
配信環境でも2.5GB前後に収まっているのでだいぶ安定感がありますね。
このゲームに関しては十分なパワーのあるVRAM16GBのグラボを選べば4kも十分にいけるかと思います。
しかし格ゲーとしてはだいぶ重量級です。
これについてはこちらもごらんください。
2-3.サイバーパンク2077ベンチマーク

まずはレイトレありでのFPS値。
RADEON環境というレイトレに弱い環境でもフルHDなら100FPSを突破します。
バニラでは4kと比較してWQHDは47.6%、フルHDではなんと90%以上向上しています。
配信環境に至ってはフルHDと4kを比較すると実に倍以上のFPSを記録しました。
レイトレありでもフルHDやWQHDなら十分に遊べると言えるのではないでしょうか。

一方のレイトレなしの場合。
これについては51%から83.6%もの差が出ている上、WQHDでも300FPSを超える結果となりました。
やはりラスタについてはRADEONはとんでもなく強いことを証明した形と言えるのではないでしょうか。

レイトレの有無で比較した結果がこれです。
なんとその差は3.4倍から3.6倍という驚異的な結果となりました。
レイトレは重すぎるというのがこれで実証できていると考えます。

続いてVRAM使用量。
レイトレありの場合バニラでもフルHDで14GBを超える結果となっています。
ただWQHDとの差はほぼありません。
配信環境に至ってはWQHDで15.71GBとなっており、16GBのグラボではかなりギリギリであることがわかります。
フルHDだと14.9GBまで低下しますが、それでも重いことに変わりはありません。

レイトレなしの場合だとWQHD、フルHD共に13GB台に収まっています。
配信環境の場合だと14GBを超えますが、レイトレありほど極端な値は要求しません。

レイトレの有無で比較するとレイトレなしだと約10%の低下となります。
快適さを求めるならレイトレは切ったほうが無難でしょう。

次にメモリ使用量。
これについては何故か4kが一番低くフルHDが一番高いという逆転現象が起きています。
約10%の差が起きている形ですね。
なお配信環境になると差は更に広がり、20%以上の差になってきます。

レイトレなしの場合もその傾向は変わりません。
ただレイトレありのときほど極端な数値ではなくなっています。

レイトレ有無で比較するとこんな感じ。
約14%前後の差になります。
VRAMにまわしていた分がメインメモリに流れてきたのかもしれませんね。
このゲームを最高環境でプレーするなら20GB以上のグラボは用意する必要がありそうです。
一方レイトレをカットするなら16GBもVRAMがあれば十分に対応が可能だと考えます。
2-4.黒神話悟空ベンチマーク
アンリアルエンジン5の驚異的な力を見せつけたベンチマークが他の解像度だとどうなるんでしょうか。

まずはFPS値。
レイトレありでの結果がこちら。
何故か4kが一番高いです。
配信環境だと逆転しますが、バニラだと一番負荷の高いはずの4kがFPSで高いという謎の現象が起きています。
やはりアンリアルエンジン5の特性であるレイトレの豪華さというシステムの根本もあり、レイトレが苦手なRADEON環境からするとこの状況はかなりきついですね。
サイバーパンクと違って100FPSいくなど夢のまた夢で終わりました。

一方のレイトレなし。
こちらも何故か4kが一番FPSが高かったです。
ただその差は約3%前後とレイトレありの状態よりパーセンテージは極端ではありませんでした。

レイトレ有無で比較すると、これに関してはサイバーパンク以上の差となりました。
実に差はレイトレなしの場合4.2倍以上となっています。
1%LOWに至っては8倍を超える値となった場面もありました。

次にVRAM使用量。
まずはレイトレあり。
これは解像度の低下がVRAM使用量の低下と直結している形でした。
最大で13%の差が出ています。

レイトレなしの場合もほぼ同様です。
特にレイトレを使わない場合はVRAM12GBのグラボも視野に入ってきます。
レイトレを使わないならアンリアルエンジン5は相当軽いということがよくわかります。

レイトレ有無で比較すると約2GBの差となります。
パーセンテージで約20%の低下となります。
やはりリアルタイムのレイトレは豪華であることがわかります。

続いてメモリ使用量。
バニラだと13%ほど4Kと比較すると他の解像度は低下しています。
一方で配信環境になると一気に誤差の範囲内にまで収まります。
それでも約3.3GBと非常に軽いですね。

レイトレなしの場合だとより軽くなります。
約3GBの誤差範囲内に収まっているのがわかります。
解像度によっての違いはない感じですね。

レイトレ有無での比較だとバニラで18%、配信環境で7%ほどの差となりました。
ただ4GBを超えることはなかったため軽いということは実感できるのではないかと思います。
このゲームだと16GBのグラボを積んでおけば4kでも十分にいけると思います。
アンリアルエンジン5めっちゃ軽くてちょっと驚きます。
2-5.FF14黄金ベンチマーク

まずはFPS値。
解像度を低下させるほどFPSも右肩上がりに上がっているという顕著な結果になりました。
バニラでも配信環境でも4kとフルHDを比較すると2倍ほどの差となっています。

フルHDの詳細なFPS値がこちらです。
多人数戦闘場面とギャザクラシーンで落ちるというのは4kでもフルHDでも変わりません。
基本的にFPSの動きに変化は見られませんでした。

次にVRAM使用量。
これもバニラと比べて解像度を落とすと75%ほどに収まっています。
一方で配信環境になるとほぼ横ばいです。
ゲーム側で何かVRAM使用量に制限がかかっているのかもしれませんね。

ただフルHDの詳細な図を見てみると、一部で12GBを超えており、その点はいささか注意が必要ですね。

次にメモリ使用量。
これも前回の結果同様すべての解像度、すべての状態に対して誤差範囲内で収まりました。
2から3%ほどの低下に収まっており、安定しています。
WQHDでも十分なFPS出せますし、そこまでヘビー級なもの入れなくていいというのは、ハードウェア的にも安心です。
2-6.FF15ベンチマーク

FPSはこんな感じ。
なんとWQHD以下だと一気にFPS値が上昇します。
上昇幅は4kに対してWQHDが54.6%から76.8%、フルHDに至っては2.15倍から2.2倍にまで上昇しています。
まさかここまで上がるとは思いませんでした。

フルHDでの詳細がこちら。
バニラの場合200FPSを超えており、4kだと厳しいけどそれ以外の解像度ではかなりなんとかなるソフトだと実感できます。

次にVRAM使用量。
4kとそれ以外の解像度を比較するとバニラで12から14%の差が出ており、バニラでは10GB台とFF14とほぼ同一の値になっています。
配信環境ではより顕著で、4kとフルHDとの比較では22%もの差が出ました。

フルHDでの比較です。
配信環境で12GBを超えることはありましたが、基本的に12GB以内に収まっており、あれだけの重量級ソフトでも一気に軽くなるのを感じます。

次にメモリ使用量。
これはどの解像度、どの状態でも1%未満の差に収まっています。
のゲームはWQHDまでがある意味で限界なのかもしれません。
2-7.モンスターハンターワイルズ
今回はウルトラプリセットでレイトレ有無で比較していきます。

まずはFPS値。
解像度低下だとフルHDでは平均約173FPS、即ち4kより61%の上昇となっています。
WQHDでも150FPSと40%近い上げ幅になっており、非常に高い値を叩き出しています。

レイトレなしでもだいたい上がるパーセンテージは一緒です。
配信環境もこれについては同様で4kと比較するとWQHDは37%、フルHDは約50%向上しているのがわかります。

フルHDでの詳細がこちらになります。
一部バニラで195FPSに到達しており、フルHDならホントにヌルヌル動きます。
ここまで滑らかなのかと正直衝撃を覚えたレベルです。

レイトレ有無で比べるとその差は4から7%の幅に収まっています。
リアルタイムのレイトレでなければ、それほど差がないということがわかります。

しかし問題なのがVRAM使用量。
これも解像度が下がれば使用量は低下し、フルHDやWQHDだと平均では15GB近くに収まっています。
ただ配信になると平均でもどんなに軽くても17GBを超えています。

レイトレなしでもその結果にほとんど差異はありません。

更に問題になるのがフルHDの詳細です。
ご覧のようにフィールド関係だと16GBをバニラで超えているなど16GBのグラボだとまかないきれない可能性が高いです。
しかもレイトレなしでもそれは変わりません。

レイトレ有無で比較すると3%前後の差に収まっており、これもリアルタイムでなければ差は出ないということを表していると言ってもいいでしょう。

続いてメモリ使用量。
これはもうホントに状態によってぐちゃぐちゃです。
バニラなら4kが一番高いのに配信だとフルHDが高くなるという逆転現象が発生します。

フルHDの詳細がこちらです。
この時の最大使用量も7.5GBを超えており、あまり油断できる数値ではありません。

レイトレ有無で比較すると、バニラだと一気に6割に低下しますが、配信環境だと誤差範囲内となっているなど、このゲームに関してはレイトレはほとんど差が出ませんでした。
アップデートしても重いゲームであることがよくわかります。
このゲームをスムーズに遊び、かつウルトラでFPSを出したいならVRAM20GB以上のグラボでWQHDでやるのが無難かと考えます。
3.まとめ+全平均
今回横断してみるとやはり4kモニターが普及するのはまだ先だなと実感するには十分な結果となりました。
そう思った理由が次に示す平均値です。

まずはFPS値。
どの状態でもフルHDが一番FPS値が出ます。
差については4k比較でWQHDが約13.7%、フルHDだと約37から55%の差となります。

レイトレなしの場合、ラスタでの性能はRADEONが強いこともあってか、4kでも190FPS以上、フルHDに至っては250FPS以上出ています。
また、主戦場であるWQHDで230FPS以上出るなど、レイトレありとの差がかなり出ていると感じます
ですが、画面の綺麗さとはかなりトレードオフになる形となります。
27インチのモニターだとWQHDでもそれほど綺麗さに違和感があるわけでもないことから、確かに4kよりもWQHDを今選ぶ人が多い理由もわかった気がします。

レイトレ有無で比較すると約14%から25%の差となっております。
ただヌルヌル加減を追求するならレイトレは全カットでもいいかなと正直思いましたね。

VRAM使用量はレイトレありの場合WQHDで12GB前後、フルHDだと11.7GB前後となり、4Kと比べても最大約10%の差となります。
配信までやるってなると一気に容量は追求されますが、だいたいのケースで16GB未満に収まります。

レイトレなしの場合だとより顕著です。
WQHDやフルHDだと12GBを平均で切っているなど、だいたいのゲームが軽い環境でもどうにかなることがわかります。

レイトレ有無で比較すると約6から7%の差となります。
FPSほどの差は出ませんでした。
VRAMに関してはどちらも12GBを超えている上、フルHDでも11.5GBを超えていることから、だいたいの環境を考えると16GBのVRAMを買っておけばだいたいはどうにかなると考えます。

最後にメモリ使用量。
レイトレありでバニラの場合、解像度を下げると順当に下がりますが、配信環境だと逆になります。
それでも4kで4GBあれば十分という結果になっていますが、これはVRAMが大きいから出来る芸当でもあります。
そのため安心するなら最低でも32GBのメモリは用意しておくのが無難でしょう。

レイトレなしの場合だと最大でも4GBを切ります。
だいたい3GB前後で推移しますが、安心を得たいならやはりメモリは32GB用意しておくのをオススメします。

レイトレ有無で比較するとバニラで13%の差になります。
一方で配信だとほぼ誤差範囲内でしかありません。
結果として一番バランスが取れているのはやはりWQHDだなと実感するに足りました。
だいたいのゲームもVRAMは16GBあれば足りますが、モンハンみたいに激重のゲームが増えないとも限らないので、VRAMは多めを選んだほうが無難かと思います。
また、メモリについても余裕を持たせたいなら自分のように64GBにしてしまったほうが安心感はあるかと思います。
今後のAAAゲームがどうなっていくか次第ですが、VRAM使用量は上がることが十分考えられますし、解像度を下げても限度があるということも十分に実証されました。
そのことからゲームの要求するPCスペックよりも余裕の持ったスペックを用意しておいたほうが良さそうです。
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