かなりまずいかもしれない 「空の軌跡・ザ1st」体験版から見えるPC版最適化不足の疑い 強烈なボトルネックあり-解説編

今度9月19日にファルコムから発売される空の軌跡ザ1stですが、体験版を触って少し、いや、かなりの懸念点が生じてきました。
それはGPUに全部乗っかってることでボトルネックが起きている、ということです。

発見したきっかけは本当に些細なものでした。
このゲームは見ていただくとわかるように最低動作スペックが非常に低いソフトです。

SwitchやPS5でも出るのでPC版でも、これだけ軽いからどれだけのFPS出るかなと思って調べたのがきっかけです。
それでCapFrameXを起動してFPSを計測した結果がこちらです。

すべての項目でFPS無制限設定で行いましたが、メニュー項目で500FPSを有に超えているにも関わらずフィールドに行くと一気に落ちている、というのがこのグラフからもわかると思います。

念のためにと解像度を落としてやっていきましたが、指数関数的に解像度をあげられば上げるほど落ちていく感じです。何かボトルネックになっているものがあるのかと思い、一通り調べました。

まずVRAM使用量ですが、ご覧のように10GB前後で安定しています。

で、ここで驚いたのがメモリ使用量です。
なんと0.5GB~0.6GBしか使われていないんです。
いくらなんでもこれは少なすぎます。

ちなみに俺が毎回ベンチマーク動画で出す軽量級代表のアリスギアですらメモリは1.7GBとか2GBとか食います。
つまりメモリが何も動いていない状態に等しいわけです。

で、CapFrameXのシステム面を見てみると、CPUの利用率も低くなっていることも分かりました。

これどれだけ低いかといえば、メカブレイクのDirectX11版は単一スレッドで平均60%、マルチスレッドで平均62%ほど計測したら出てきました。
どれだけ使っていないかというのがわかるかと思います。

ということは何に集中しているのか、それで発見したのがGPUの使用率でした。
これだけが100%だったんです。

他のゲームでもGPU使用率が100%平均になることはほとんどですが、その際は他の数値もすべて高い値を出しています。
つまり、このゲームGPUに丸投げして他の部分が遊んでるんです。
まともに動いているのがグラボしかない。
それによってFPSの頭打ちが発生していました。

これはいくらハイスペックのPCを持っていたとしてもFPSはたかが知れてることを意味します。
同時に、長時間続けることによるスタッターなどの発生の恐れも考えられます。

ゲームとしては非常に面白いんです。
ただこの状況はゲームの最適化不足を疑わざるを得ません。

実際発売までこの収録からあと2週間弱ですが、未だに推奨スペックの発表がありません。
つまり最適化になにがしかの難が生じていることを認識している可能性があります。

メモリの使わなさすぎるという話については公式に問い合わせを行っていますが、結果待ちの状態になっています。
ゲーム的に楽しいだけにこれはかなりもったいないと思いました。

なんとか改善されることを望みます。

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