しれっとADRENALINの新バージョンが正式版としてリリースされました。
今回のバージョンはADRENALIN25.8.1と0.2もバージョンが上昇しています。
今回はこのバージョンと前のバージョンである25.6.1でどう違うのかを検証していきます。
ちなみに内容はというと、これまた急に発売されたRX9060というエントリー向けグラボの追加や、サイパンなどに対する最適化プログラムが主な内容です。
また、VALKAN関係での強化など、結構最新ゲームに力を入れてる感じですね。
まず総じて結論なのですが、FPSは微減、VRAMとメモリの使用量はかなりの減少、という感じですね。
特にVRAMに関してはかなりの減少になっています。
検証使用PCはこちらです。

比較条件は4kでできる限りの最高設定で動かしてのFPS、VRAM、メモリを主に扱います。
また、今回から生成AIとしてAMUSEの生成時間の計測も行いましたので、そちらもやっていきます。
AMUSE生成時間
まずAI関係。
今回使用するのはAMDが出してる画像生成AIであるAMUSEでの生成時間です。
プロンプトはすべて同様、Fastという512ピクセル四方とBalancedという1024ピクセル四方の生成時間の差異を見ます。
ちなみに有名どころであるSTABLE Diffusionはグラボが使えず、CPUでしか計測出来ませんでしたので除外してます。

最新のADRENALINの方が早く出ました。
Fastは0.1秒の短縮に終わりましたが、Balancedは12.3%の時間減少となっています。
重い処理ほど早く終わる感じになっています。
結果として短くなりましたが、Fastはほとんど差異がありませんでした。
元から軽い処理だから、っていうのはあるかもしれませんね。
ゲーム編
さて、ここからはゲームのお話です。
サイバーパンク2077
ADRENALIN25.6.1、25.8.1とも、サイパンそのものの新バージョンである2.3での計測結果になります。
レイトレのモードはレイトレウルトラで行っています。
ちなみに今回サイパンに関してはADRENALINの方で最適化対応がなされています。
そのため対象のグラボを使ってる人はFSR4を使用可能ですが、自分はFSR3.1でした。

それでも前はFSR3だったので、細かい所ですがだいぶ変わったところではあります。
まずはベンチマークの結果からです。

FPS値はレイトレあり、なしともに上昇しています。
上昇幅は両方とも2%ほどです。
レイトレ有無での差は78~83.2%の差となっています。

VRAM使用量については低下しました。
2.2~4.5%使用量が低下しており、今までVRAMもFPSも両方下がっていたのがだいぶ最適化されている感じがあります。
レイトレ有無で比較すると10%ほど使用量に差が出ました。

メモリ使用量はレイトレありだと増加、レイトレなしだと低下という結果になりました。
レイトレありだと平均1%、最大3.5%の上昇、なしだと双方6%ほどの低下となっています。
次は実プレイです。
ベンチと同じくレイトレはウルトラで取っています。

FPSはレイトレなしの1%LOWが0.7%低下した以外は上昇しています。
幅としては1~2.5%ほどです。
レイトレ有無での上昇率は前回のバージョンで78%だったものが80%まで開いた形となりました。
レイトレなしでの上昇幅が目立つ感じです。

VRAMはこれも低下です。
レイトレありで5.9%、レイトレ無しで8.3%の低下となりました。
レイトレ有無比較だと以前の開きは6%ほどでしたが、今回は8.5%の開きとなっています。
バニラで13GB台になったのはかなり大きいです。

メモリも低下傾向です。
レイトレあり、なしともに7%ほどの低下となっています。
レイトレ有無での使用量についてはどのバージョンでも誤差範囲内です。
やはり今回ドライバ単位での最適化が行われたのはでかいです。
前回よりかなりスペック周りは上昇しているのがよくわかります。
黒神話悟空ベンチ

FPSはレイトレありなしともに上昇しています。
幅としてはだいたい1%前後ですが、レイトレありでも少し上がりつつあるのはすごいです。
ただレイトレの有無でFPSが4倍近く差があるのは変わりませんけど…。

VRAM使用量は前回から更に6%以上減少しています。
どんどんアンリアルエンジン5に最適化が進んでいると見てほぼ間違いないでしょう。

メモリ使用量はレイトレなしで若干の増加が見られましたが、そこまで大きな数値ではありません。
一方レイトレありの場合、最大値の低下が特に顕著に見受けられます。
アンリアルエンジン5に対する最適化がどんどん進んでます。
如何に軽くなってるかというのも顕著になってきている感じがあります。
FF14黄金ベンチマーク

FPS値は今までのものと違い低下しました。
平均3%、1%LOWで7%以上の低下となっています。

VRAM使用量に関しては例外なく低下しています。
全体を通して約8%の低下です。
まさか10GB切るとは思いませんでした。

メモリ使用量は誤差範囲です。
上昇分も0.2%程度です。

レポート上スコアはFPS低下の影響を受けました。
全体で4.8%の低下となります。

レポート上FPSは平均で3.6%、最小だと36%も低下しています。
かなりの格差が出てしまった結果になりました。
FPSの低下量はちょっと目立ちますが、VRAMの低下はかなりでかいです。
10GB切ったのはかなりの転換といえるのではないでしょうか。
FF15ベンチマーク

FPS値はFF14と異なり平均1.2%、1%LOWで16.4%も向上しました。
ただ部分で見ると戦闘シーンがかなり下がっている一方で、キャンプシーンが上がっているという妙な結果になっています。
負荷によってだいぶ異なっているのかもしれません。

VRAM使用量はFF14と同様低下が見られました。
こちらはなんと最大11.2%、平均12%とかなりの低下となりました。

メモリ使用量は2%程度の低下となっています。

ベンチマークスコアはFPSが上がった分向上していますが、それほど差は大きくありませんでした。
全体的にこれまでのベンチマークから見るに、VRAMとメモリの使用を抑える感じになってるみたいですね。
今主力のRX9070XTがVRAM16GBだから、それを主体に考えているのかもしれません。
アリス・ギア・アイギス
続いて実ゲームのプレイでのベンチ結果です。
まずは低負荷代表のアリスギアです。

FPSは5%ほど低下しました。
ただ元々高すぎる数値を持ってるため、40FPSの低下って言われてもそんなに違いがありません。

VRAMは驚くほど低下しています。
なんと20%近くの削減です。
これがFPS低下に結びついた可能性はだいぶ高いです。

一方のメモリは少し上昇しました。
16%の上昇ですが、そもそもこれも元の消費量が少なく、1.3GBが1.5GBになった程度のためほぼ差はありません。
流石に最軽量級ゲームだとFPS値がでかすぎます。
それでもやはりVRAM低下というのは変わらない感じです。
エーペックスレジェンズ
射撃場で1分間行った結果です。

FPSはアリスギアとは異なり5%程上昇しています。
ただ1%LOWが11%も低下しているのは気がかりです。

VRAM使用量は最大、平均ともに、2.8%の低下となりました。
4kでこの値ですのでこのゲームが如何に軽いかがわかります。

メモリ使用量は上昇しました。
11~12%の上昇となっており、4.7GBの使用量となって少し重めです。
メモリ使用量の上昇が若干気がかりですが、基本VRAMは軽くなっているのは維持されています。
ストリートファイター6
FPSは対戦60、その他120が最大値になります。

FPSはほぼ差がありません。
バトルハブで下がりましたが、イベント中だったためその影響を受けた可能性もあります。

対戦フレームタイムは1%LOWは低下しましたが、最大値で上昇が見られます。
最大値を計測した場面は勝利演出の場面になりました。

VRAMはこれも低下しています。
約7.2%の低下と結構な低下幅になっています。

メモリ使用量は、最大値は低下、平均だと微増ですが、ほぼ誤差範囲です。
スト6はベンチマークについてはほぼ変わらない感じです。
安定した数値を出せるので、最適化が徹底しています。
アーマード・コア6
今回もテスターACくんをぶん殴ります。

FPSは上限120ですが、約3.5%の低下となりました。
しかし103FPS出てれば十分ですね。

VRAMはこれも一気に下がりました。
12%の低下で10GB台になり、かなりVRAMに優しくなった感じです。

メモリ使用量はこれは減少しました。
最大約3.5%、平均約2%の低下となっており、かなりPCへの負荷量が減少しています。
AC6に関してはかなり最適化がしっかりなされている感じです。
VRAMの低下量はかなり驚きです。
真・三國無双ORIGINS
今回もチュートリアル戦闘部分でやっていきます。

FPSは平均3%、1%LOWが1.3%上昇しました。
ただ元々から高FPSなので、それほどにまで差は出ませんでした。

VRAMはこれも低下しています。
約11%の低下となり、12GBのグラボでも4Kで出来るようになっています。

メモリ使用量はこのゲームも低下です。
約4%の低下ですが、元が軽いためそれ程の低下数値ではないのが実情です。
VRAMが13GBから11GB台に低下したのはかなり大きいです。
やはりVRAM低下は行われている感じです。
ファイナルファンタジー16
重量級のゲームですがどうなるんでしょうか。

FPSはフレームジェネレーション込で平均で微増、1%LOWは10%の上昇となりました。

しかし気になるのはVRAMです。
今まで低下傾向だったのが、最大値で微増となっています。
一方、平均値の方はわずかに低下している形になっています。

一方のメモリ使用量は極端に下がりました。
ひょっとしたら前回計測時に、メモリを多く読みすぎる形になっていたかもしれません。
結果として30%以上の低下となっています。
ちょっと異端の結果になりました。
そう言われても基本的には誤差範囲といえばそれまでですが…。
まとめ&全結果
ADRENALIN25.8.1のベンチマークは、だいぶ印象が変わりました。
では、最終的なまとめです。

まずは全結果のFPS値です。
全体平均だと1%前後の低下となっています。
レイトレなしだと0.6%の低下となっており、基本的には微減ですが、ほぼ誤差といってもいいでしょう。
レイトレ有無で比較すると10%前後の差になります。

ベンチマークだけを抜き出しても差はほぼ変わりません。
ただしベンチの場合レイトレが多いこともあってか、レイトレ有無の差は40%以上になっています。

ゲームだけを抜き出した場合は微減です。
約1.5%の低下となっております。
レイトレ有無での開きは約6%程となっています。

VRAM使用量は全体を見てもかなり減っています。
7%近くの低下となり、VRAM12GBでも足りる仕様になりました。
レイトレ有無での差は約4%前後です。

ベンチだけを抜き出したものを見ても、ほぼその結果は変わりません。
ただレイトレなしのほうが最大7.5%減、平均で8%減とかなり差があります。
レイトレ有無での差は6%ほどになりました。

ゲームだけを抜き出した場合は約7%の低下となりました。
レイトレ有無での差は2%ほどとほぼ差はありません。

最後にメモリ使用量。
これも前回より最大も平均も3.5%ほどの低下です。
ただしレイトレ有無での使用量差は1%前後とほぼ差はありません。

ベンチだけを抜き出すと、レイトレありの時は最大1.5%を記録するも平均では誤差範囲でした。
一方レイトレなしの場合双方とも2.5%ほど低下しています。
レイトレ有無の差は2~3%前後です。

ゲームだけを抜き出した場合はレイトレ有り無し、ともに5%ほどの低下となっています。
一方でレイトレ有無での差はほぼありませんでした。
見解
今回のアップデートはVRAM偏重主義だったRADEONが大きく方向性を変えたのかもしれません。
特に全体平均が12GB未満に収まるなど、VRAM使用量の低下が顕著に出ました。
これは主力であるRX9070XTのVRAMが16GBしかないことに対する対策なのかもしれません。
これからのRADEONは9000番代を中心にシフトしていくと考えられます。
VRAMやメモリをそれほど使わない形にしたのもその一環と言えるかもしれません。
今後のアップデートでも同様の状態が続くのか、様子を見ていきましょう。
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