今年のSteamサマーセールが終わって結構経ちました。
積みゲーを崩している皆さん、新型ゲーム買ってやり込んでる皆さん、なんだかんだ感じたのではないでしょうか。
色々と出ているPCでも使えるコントローラー、いったいどれ買えばいいの、と!
実際俺もいくつかレビューさせていただきました。
なので、ここは今までレビューしたコントローラーと標準的コントローラーである箱コンとデュアルセンスもセットにして自分なりに5点満点で評価してみました。
どんな人にどんなコントローラーがオススメなのか、それの参考になれば幸いです。
比較条件
今回は箱コンをすべての基準点とします。
今回比較するコントローラーは七個です。
それに関して自分なりに使っての感想になります。
今回の評価項目は値段、汎用性、ボタンの押しやすさ、入手性、重量の5項目で比較します。
値段の方はアマゾンでのセールしていない価格で評価しています。
ちなみに俺ですが手のサイズが関節から中指先端まで含めて18cmあり、小柄ですがまぁまぁの手のサイズなんです。
そのためボタンの押しやすさは俺の手にフィットするかどうかという独断が評価対象になっていることをご了承ください。
XBOXコントローラー

まずは箱コンことXBOXコントローラー。
自分が使っているカラーは緑です。
はい、緑が好きだからです。
コントローラーの形状を見てみるとボタン配置も含めてPCコントローラーの大元です。

握りやすいグリップ形状もいいですね。
また、有線でも無線でも遊べるカジュアルさ、Bluetooth対応のためipadなどでも使える汎用性はなかなかです。

また、背面についてですが、電池は様々なものが取り付けられるため、専用のバッテリーを選ぶもよし、乾電池で対応するもよしです。
乾電池に対応してる点がホントに偉いと思いますね。

これをすべての基準として、オール3点とさせていただきました。
ちなみに値段は8300円、重さは電池込みで290gとまぁまぁ重いです。
なお値段についてですが、カラーでだいぶ差があります。
好きなカラーや値段で選ぶのもいいでしょう。
DualSense

続いてDualSense。
PS5のコントローラーですね。
こちらはより手の形にフィットするスタイルになっています。
初代のPSコントローラーから連綿と続くこの握りやすさは嫌いじゃないです。

最大の特徴としてアダプティブトリガーという、対応ゲームによってはL2R2ボタンが重くなったりするシステムが付いています。
また振動についても対応ソフトによってはかなり感覚が変わったりする独自のシステムがあるのが特徴です。
ただしこれらの機能をPC上でフルで体験するには有線である必要があることが多いため注意が必要です。

背面はだいぶシンプルです。

得点がこちらになります。
価格は10610円と箱コンより結構高いため逆算してこの点数となりました。
一方で重さについては280gと少々箱コンより軽いです。
また、汎用性については箱コンほどPCに対する汎用性はないことから点数を下げさせてもらいました。
BIGBIGWON「BRITZ2」

続いてBIGBIGWONのBRITZ2。
こちらは中国のメーカーのコントローラーです。
特徴としてあるのがボーリングレートと呼ばれるPCにデータを送信する頻度が2000HZという桁違いの数値を出していることです。
通常の箱コンが100HZ前後と言われてますので、それだけデータの入力遅延が少なくて済む、というのが大きな特徴の一つです。


ショルダー及び背面にそれぞれ二箇所ずつ追加ボタンが配置されているのも特徴です。


この追加ボタンは専用ソフトウェアを用いて設定するのですが、その設定にキーボードマッピングが可能になっているのも大きな特徴です。
キーボードマッピングが出来るコントローラーは限られているため、FPSなどには非常に優秀なコントローラーと言えるでしょう。


また、スティックや十字キーを好みのものに変更できるというカスタマイズ性を有しているのも大きな特徴と言えます。
十字キーが形の異なるもの三種、スティックが長さの違うものが三種類ずつ入っており、自分好みに設定が可能です。

得点としてはこんな感じになりました。
価格は11800円と少し高いです。
また、ボタンの押しやすさは個人的にはちょっと評価が低いです。
理由としてはいわゆるマウスクリックのような感触で、通常のコントローラーとはぜんぜん違うキータッチだからです。
これについては賛否両論あるかと思いますが、個人的にはあまり好きにはなれませんでした。
入手性についてですが、まずまずの人気ということもありますが、あまり店頭で売っていることが少ないため若干下げさせていただきました。
重さは246gと振動機能付きにしてはかなり軽いため、それは魅力的です。
ただし致命的、というか個人的にどうなのと思うのは、まぁ、デザインですね。
ちょっとこれはね…こ、好みの分かれるところであろう…です。
簡単なファーストインプレッションはこちらのショートをどうぞ。
HORI「ファイティングコマンダーOCTA」

続いてファイティングコマンダーOCTA。
これはHORIの出しているコントローラーですね。

完全6ボタン格ゲーに特化した形のコントローラーです。
また上面も今までのコントローラーと違ってかなりフラットになってるのがわかると思います。
このコントローラーは有線のみ対応となっており、ケーブルが直結しています。
ケーブルは3mあるため、かなり長いです。
また、振動機能などは付いていません。

ちなみに背面はかなりフラットです。
グリップの幅がだいぶ広く結構握りやすいです。
また、十字キーの感度を専用のソフトウェアで変えられるのも大きな特徴ですね。
更には左のスティックは八角のガイドも付いているためコマンド入力がやりやすいです。
格ゲーをやるにはホントにこのシステムはすげぇなと思いますね。

得点はこんな感じです。
汎用性については6ボタン格ゲー完全特化なので、4ボタン格ゲーとかでは結構厳しいです。
ボタンは結構押しやすいです。
サイズも大きいためやりやすいと思います。
入手性については、現在のスト6ブームもあって結構人気です。
そのため手に入らないこともありますので、ちょっと下げました。
重さについてですが、ケーブル付きだと約250gですが、ケーブル抜きの場合、振動や電池などが入っていないためかなり軽く、約170gです。
そのこともあり5点満点でも天元突破の5.12点となりました。
格ゲーやるならだいぶ鉄板のコントローラーと言えるでしょう。
更に詳しいレビューはこちらの動画もどうぞ。
ファイティングコマンダーOCTA PRO

次はOCTA PRO。
先ほど紹介したOCTAの強化仕様です。
このコントローラーはPS5準拠型になってるのが大きな特徴ですが、PS5でなくても使うことができます。

OCTA同様天板6ボタンの格ゲー特化ですが、通常とは異なり、背面にキーバインド可能なボタンが追加されています。
これにより背面ボタンにR1やR2を設定することで4ボタン格ゲーでも十分に対応できるようになったのは大きいです。

また、有線と無線双方を選ぶことが出来るため、カジュアルに遊ぶ時は無線にするなど、そうした対応が出来るのも大きいですね。
更には十字キーを好みのものに交換できるカスタム性も備わっています。
ちなみにこちらも先程のOCTA同様に十字キーの感度設定、スティックの八角ガイドもついており、OCTAの特徴はそのまま引き継いでいます。
なお、上部はOCTA同様にかなりフラットな外観をしており、PS5コントローラーではありますが、アダプティブトリガーには対応しておりません。

得点はこんな感じです。
このコントローラーは価格がとにかくネックです。
14980円します。
通常版OCTAの倍以上です。
背面ボタンの搭載で汎用性も上がりましたし、重量も185gとこれもOCTA同様に軽いのですが、いかんせんこの値段がちょっと高いなと感じてしまいます。
背面ボタンに価値を見いだせるか、それ次第でこのコントローラーは価値が決まると思います。
入手性はこれもOCTA同様人気ですが、再販頻度が少ないため入手についてはかなり困難です。
割と手に入れるのは再販タイミングを狙わないと厳しいかもしれません。
詳しいファーストインプレッションはこちらの動画もどうぞ。
Flydigi「Vader4PRO」

次にFlydigiのVader4Pro。
これも中国のメーカーのコントローラーです。
これもボーリングレートが高く1000HZあります。


また、このコントローラー、とにかく拡張ボタンが多いのが特徴です。
天板に2個、背面に4個の計6個付きなのがでかいです。
しかもキーボードマッピング可能というのも魅力ですね。
ちなみに背面上部のバーはトリガーの深さを変えられるスイッチになっています。
ただ天板の追加ボタンは押し心地が異なっています。
更には一時期OCTAの代わりに出来るかとも思ったんですが、ボタンサイズが小さくてなかなか厳しかったのが実情です。
また、スティックにはダイヤルがあり、ダイヤルを回すことでテンションを変えられるという面白い特色も持っています。

そうしたキー配置は専用のソフトウェアを使います。
そのソフトの中でマクロを作ることも可能です。
ただ専用ソフトウェアを常時起動してないとプロファイルの切り替えが出来ないというのが弱点として上げられます。
あとこのコントローラーの面白いところはキー配置自体は箱コンと一緒なんですが、Switchに対応している、というところです。
高級志向のコントローラーでSwitch対応はだいぶ珍しいと思います。
しかし、このコントローラー、弱点上げるとすればスクショボタンがないというそこですね。
ぱっとスクショしたい時にはちょっと不便かもしれません。

得点はこんな感じです。
価格は12250円とBRITZ2より少し高いです。
しかし、6個のキーボードマッピングとマクロ設定が可能の拡張ボタンは極めて優秀で、汎用性の高さについては相当です。
ボタンの押しやすさについては天板の追加ボタンの位置がちょっと下にあるため、コントローラーを握っているうちに暴発しかねないところがあるのが難点です。
入手についてはこの汎用性の高さの割に値段が安いということもあってか、かなりの人気機種ですので売り切れの可能性もありますので、少し下げました。
重さは280gとデュアルセンスと同様になっています。
詳しいレビューはこちらの動画もどうぞ。
Razer「WOLVALIN V3トーナメントエディション」

このコントローラーは無線にも対応しているProと今回紹介する有線のみのトーナメントエディションの二種類があります。
値段がなんかこの間で倍も離れています。
正直有線だけならばトーナメントエディションで十分と言えます。
ちなみに有線のケーブルは3mあります。
ただそこから離して無線でプレーしたいとなるとPro仕様を買うしかなく、それだと34000円近くするなど正直コスパに関してはちょっと悪いと言わざるを得ません。
このコントローラーは完全に箱コン準拠型になっているため、スクショボタンやゲームバー呼び出しボタンなどが一通り揃っていることも魅力な点です。
いわゆる箱コンエリート以外に選択肢がほしいという方には魅力かと思います。

また、背面に4個、ショルダーに2個の拡張ボタンが配置されています。
これは前述のVader4Proと異なり、キーボードマッピングは出来ません。

また、Razerのコントローラーはコントローラー専用のソフトウェアを使う必要があり、汎用設定システムであるRazerシナプスとは全く別のものをインストールする必要があります。
ただこのソフトウェアはマイクロソフトストアからダウンロード出来るため、信頼性は極めて高いと思っていただいて大丈夫です。

上部の写真がこれになります。
トリガーボタンが結構大きめなのも特徴です。
また、背面のバーでトリガーの深さを変えることが出来るのも特徴です。

得点についてはこうなります。
価格が17380円とこれまで紹介した中では最高値になります。
汎用性については拡張ボタンの機能性についてはVader4Proに軍配が上がりますが、箱コン準拠という世界標準なのがとにかくでかくて満点つけさせていただきました。
ボタンもかなり押しやすく、特に十字キーがフラットな形ですので、格ゲーなどの必殺技入力もかなりやりやすいと思います。
入手性はやはり値段の高さもあってか残っていることが多いため、手に入れやすいです。
重さは252gと結構軽いため、この点数とさせていただきました。
詳しいレビューはこちらを御覧ください。
まとめ
結構コントローラーと一言に言っても様々な形態、様々な特徴があるということがよくわかったと思います。
では、横断した結果についてまとめた表です。

まずは値段。
1万を超えるコントローラーが主流になりつつありますので、箱コンとOCTAの安さが際立ちます。
一方でWOLVALINは箱コンの倍の値段ですからやっぱり高いです。
Razerのブランド力とかもあるかもしれませんけど。

次に汎用性比較。
これについては拡張ボタンが優秀であるほど高い感じになりました。
ただやっぱりPCでプレーするうえで箱準拠型のコントローラーはやはりどれにも対応しやすいのも事実であり、その点でVADER4ProはWolvalinには劣ると考えました。

次にボタンの押しやすさ。
これについては自分の癖もあってWolvalinをトップにしましたが、これは個人差がかなりある項目です。
自分にとってはこれが使いやすくても、中にはVADER4PROが使いやすいという方もいるかと思います。
どちらにせよ甲乙つけがたいところではあります。

次に入手性。
これについてはやはり純正が優秀です。
だいたいどの店に行ってもあるし、ネット通販でもだいたい買えるっていうのはやはりでかいです。
OCTAなどの格ゲー特化は今のスト6人気もあって手に入りづらいのも事実ですし、安定して買うなら純正かな、という感じがします。

最後に重量。
これに関しては純正の箱コンが一番重いです。
重量が重いコントローラーは疲れがだいぶ蓄積しますので、なるべく軽いのを選びたいのが率直なところですね。
総評
では、ここまで来た総評として何を買うか、という話になります。
まず総合的なコスパの観点から考えると、VADER4PROが一番だと思います。

スクショボタンがないのは痛いですが、拡張ボタンの汎用性の高さや数は優秀ですし、12000円ちょっとで買えるというのはかなりでかいです。
もし何か持ってないなら個人的にはこのコントローラーがかなりオススメです。

金に糸目をつけない、ってなってくるならWolvalinですね。
だいたいのゲームがこのコントローラーで解決する傾向があります。
ただ有線なのでカジュアルにプレーするって観点では向きませんけどね。

やるゲームが格ゲーならばOCTAです。
Proでない理由はその値段。
やはりProで倍以上の値段になってしまうため、コスパを考えるなら通常版で十分だと思います。
それで満足しなかった時に初めてProを買ってもいいかなと思います。
最初から金を条件にしないならProいきましょう。

余分な機能は特にいらないというなら純正の箱コン一択です。
これ結構十字キーの運びもいいため、もし背面ボタンを使う気がないならこれでもいいと思います。


総合すると個人的にはVADER4PROとOCTAを同時に買うのが一番満足度高いかなと思ってます。
VADER4PROは6ボタン格ゲーには向きませんが、4ボタン格ゲーなら十分に対応が可能です。
6ボタン格ゲーをやるときだけOCTAにして他のゲームはVADER4PROにする、というのが今から買うなら個人的にはベストかなと思います。
ただ、先程も言ったように手にフィットするかは個人のものです。
不安なようでしたら店頭やPCショップに行って触り心地を確かめてみてください。
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