内容自体はかなりマイナーなネタですが、ADRENALINのバージョンアップでどれほど差が出るのかを調査してみました。
1.比較PCと比較条件
比較を実証するPCはこれです。

比較条件は下記のとおりとなります。

この状態で3個のゲームと3個のベンチマークで調査しました。
2-1.アリス・ギア・アイギス
まずは低負荷の代表格アリスギア。
FPS値

そこまで差はありません。若干のアップにとどまった感じです。
VRAM使用量

VRAM使用量は微増傾向。
メモリ使用量

メモリ使用量は低下しており、再びVRAM偏重型になってるかなという印象です。
2-2.FF7リメイク
FPS値

これも若干の増加になりました。ただFF7リメイクは最大FPSが120FPSなのでこれ以上の増加は少しむずかしいかもしれません。
VRAM使用量

結構な増加傾向です。やはりVRAM偏重型というのは間違いなさそうです。
メモリ使用量

メモリ使用量は減少しました。アリスギアとほぼ同等の結果になっているのがわかります。
2-3.サイバーパンク2077ベンチマーク
FPS値

何故かこっちは下がりました。ひょっとしたら最適化漏れとかがあった可能性は否定できません。
俺だけの環境なのかもしれませんが、少し注意が必要かもしれません。
VRAM使用量

微増傾向。ここは変わらず、っていう感じですね。
メモリ使用量

これは増加しました。特にレイトレなしの時の増加幅が大きいため、ちょっとREDエンジン系は注意が必要なバージョンかもしれません。
2-4.FF14黄金ベンチマーク
FPS値

全体的に微増傾向です。
VRAM使用量

これも微増傾向になりました。VRAM使用量が増加すると基本的にFPSも増加に転じることでほぼ間違いなさそうです。
メモリ使用量

これは若干の増加が見られました。
DirectX11の影響も少しあるかもしれませんね。
レポートスコア

ほぼ誤差の範囲です。
レポート上FPS値

これもほぼ誤差の範囲と言ってもいいでしょう。
2-5.モンハンワイルズベンチマーク
FPS値

微増の傾向が見受けられました。
VRAM使用量

これは珍しく減少傾向です。最適化が何か行われた結果かもしれません。
メモリ使用量

これは増加傾向です。通常のパターンとは逆を示しており、最適化が少し行われている可能性は否定できません。
2-6.モンハンワイルズ実機
FPS値

全体通して微増傾向にあります。
VRAM使用量

ベンチマークとは逆にVRAMを使用する形に切り替わっており、いささか方向が違うのがわかります。
メモリ使用量

メモリ使用量は大幅に低下しました。
前回のものよりアクセス回数が減っており、VRAMをあればあるだけ使うという方針に切り替えたようです。
3.まとめ
以上のように、今回のバージョンアップはマイナーチェンジにとどまっているのが実情です。
また、メモリを使うよりVRAMを積極利用するという方針に切り替わっているのも大きな特徴と言えるでしょう。
全体的な平均FPSは下記のとおりです。

実ゲームでは上がり、ベンチマーク系では下がるという結果になりました。
ただ全体を通せば微増傾向になります。
平均VRAM使用量

実ゲームのほうで増加傾向でベンチマークでは誤差範囲内で若干の減少があり、全体的に増加傾向にあります。
今回の結果はVRAMをあるだけ食う方針に切り替わった感じです。
メモリ使用量

これは実ゲームでは下がっている一方でベンチマークでは増加しているVRAMと逆の方向になっています。
全体を通してもメモリ使用量は減少傾向で、VRAM偏重型になった形と言ってもいいと思います。
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