Steam MACHINE 急にやってきた据え置き機スペックとターゲット層を考える-解説編

(11月15日追記)
YouTubeに動画あげました。

今回もまだ喉が不調ですので、先にまとまった内容だけお伝えいたします。

さて、11月13日、急に発表になったのがSteamの据え置き機「Steam Machine」。

これをスペックの観点からどの程度のものか、見ていきたいと思います。

まずスペックは下記になります。

売り文句としては下記のようになっており、省スペース省電力であることを売り文句の筆頭にしている感じですね。

で、これスペック的に何が近いってなってくると、正直言うと2世代くらい前のミドルクラスのPCになってきます。

まずはCPU。
これはカスタマイズされたAMDのZEN4アーキテクチャとなってます。
ここで注目するのはスレッド数とコア数、そして動作クロックです。
これに最も近いものは何か、となってくると、Ryzen 5 7600Xとなってきます。

これは6コアで12スレッド、動作クロックも4.7GHzと非常に似通った性能をしている、というのが分かると思います。

続いてGPU。
こちらはRDNA3の28CUで最大クロック2.45GHzのAMDカスタムGPUです。
これに近いものがノートPCなどに搭載されていたRX7600Mです。

画像はなかったので、RX7600を使用しています。
7600Mは28CUに2.41GHzと非常に酷似したスペックとなっています。

一方、これは通常のRX7600と比べても低いスペックであり、RX7600は32CUに2.655GHzのクロックを持っています。
なお、VRAMは双方とも8GBであることは変わりません。
このことからも、今回のカスタム品は7600Mがベースではないかという推測が立つわけです。
ちなみにこれどれくらいかというとNVIDIAでいうところRTX3060より若干下、という感じですね。

昨今のAAAゲームに対してはかなり厳しい、と言わざるを得ないです。

ちなみにCPU、GPU双方とも2023年1月発売のものですので、つまり実質的にスペックとしては2年以上前のスペックとしてまとまっています。
なお、売り文句として4k60FPSを出していましたが、あくまでこれはFSRを使用した場合、とも書いてあります。
実質的にはかなり最新のAAAゲームや重量級のゲームでは厳しい、と見るのが妥当でしょう。

またRDNA3ですので、当然のことながら最新技術であるFSR4には対応していません。
この点においても少々マイナスかな、という印象は持ちました。

あとはAFMFが使えるかどうか、という点が気になるところですね。
これが使えればFPSという点は解決しますが、以前の動画でも述べたように遅延という致命的な難点が待っていますので、その点においては妥協が必要なのも事実です。

値段次第なところはありますが、AAAゲームで妥協したくない、という人が買うべきものではない、というのがこのスペックから読み取れる正直なところです。
据え置き機にするならもう少しスペック盛っても良かったんじゃないかと、正直思わないでもないですね。

フルHDならば結構なんとかなりそうとは思いますが、Steam限定ですので、Steamの軽量から中量級をフルHDで動かす、という意味なら悪くないですが、値段がこれいくらになるか、なんですよね。

正直10万超えるとしたらかなり厳しいと感じました。

ただ、これから感じるに、今後ハンドベルトPCが据え置きに入れ替わる、という可能性は出てきたかな、という気はしました。
ハンドベルトPCはどうしてもバッテリーや能力に限界がありますが、据え置きで出せばそれなりのシェア取れるのは間違いないと思います。
実際マイクロソフトがROG XBOX ALLYのUI提供を始めるという話も出てきていますので、今後こうした形にシフトしていく可能性は否定できないかな、とは思いました。
その点では夢がある、とも言えますね。

ちょっと辛口になっちゃいましたが、ざっとスペック見た限りでの感想を述べさせていただきました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました