Affinity衝撃の完全無料化! 脱Adobe急先鋒アプリのファーストインプレッション-解説編

今回はまだ喉が不調なため、動画の方はAI音声にてお伝えいたします。
何卒ご了承ください。

経緯

さて、10月30日に衝撃が走りました。
それはAffinityの完全無料化が発表されたことです。

じゃあAffinityってなんじゃいってなってくる方、多いと思います。
簡単に言うとこのソフト、代替フォトショとインデザインとイラストレーターです。

まず簡単な結論ですが

ですね。

では、実際にどういう感じなのか、見ていきましょう。

Affinityの歴史

まずこのソフトですが、元を辿るとAffinityは買い切りソフトでした。
イギリスのSerif(セリフ)というメーカーがフォトショなどの代替品を狙って発売したのが始まりです。

出していたのは三種類、Affinity Designer、Photo、Publisherで、これらがインデザイン、フォトショ、イラストレーターの代わりとして機能していました。
しかもこれの恐るべきところは一個10,400円、三種類買っても24,400円でそれ以降はかからないという破格の安さでした。
しかもセールも頻繁にあったため、正直言ってすごいときは一個で5,000円切ってました。
なお、買い切りなんで最初の一回以降のコストは当然掛かりません。

AdobeCCは一ヶ月で9,080円、単独プランの場合は3,280円を複数の数必要になるという形であるため、当然全セットを買うしかありません。
しかし一ヶ月9,080円が12ヶ月来るわけだから、そりゃ高いわ。

で、ここでAffinityの出番となりました。
Affinityシリーズ最大の特徴は今までのAdobeの製品の拡張子を全部読めるというシステムにありました。
しかもAdobeで出来ることの九割方が出来るというプロユースにも比較的耐えられる仕様、というのがでかかったわけです。

しかしこの頃はまだ知る人ぞ知るという感じのマイナーソフトでした。
そんなAffinityに転機が訪れたのが2023年、Canvaによる合併でした。

Canvaは聞いたことのある人もいるでしょう。
オーストラリアに拠点を置くクリエイト系のクラウドソフトウェアを展開して、急成長を遂げたプラットフォームです。
複数のテンプレートを用いることで簡単にデザインが出来るということを利点に急成長していきました。

Canvaは確かに誰にでも出来るという大きな利点を抱えていましたが、同時にそれは自由度が薄いという難点も抱えていました。
そこにSerifは買収されたわけです。
しかしCanvaは買収こそすれど、サブスク制にはしないこと、仮にサブスクにする場合でもオプションとして用意すること、ということを明言しました。

それから1年半後の10月30日に発表になったのが、今回のシステム、というわけです。
今まで三種類バラバラに売っていたアプリを一つに統合して、しかも永久無料化。
AI機能を使う場合のみ年額8,300円がかかります。
しかし、Canva Proというクラウドシステム及び無料版では扱えないテンプレートを使用可能にするというオマケ付きで提供しました。

つまりCanvaは当初の宣言通りに選択的なサブスクを約束したわけです。

結果今AffinityやCanvaに流れる人口が続出しているのか、AdobeのカスタマーサポートがXで問い合わせが殺到しているという前代未聞の宣言を出しました。
それだけ今回の完全無料の衝撃はデカかった、といえるのではないでしょうか。

ソフトについて

では、肝心のソフトの方を見ていきます。
まずソフトは公式ページからダウンロードする形になっています。

ただし事前にCanvaのIDが必要になります。
これは無料で確保できるので取得しておきましょう。

ちなみにソフトはWindows版、Mac版が現在展開中ですが、iPad版も展開予定となっています。
また、Windows版はARMとx86双方にネイティブ対応しているという結構未来を突き進んでる感じです。
なのでサーフェスとか持ってる方はARM版をインストールしてください。

起動するとこのように三種類のソフトを横断できる形になっています。
一回起動してしまえば三種類のソフトを横断する形で必要に応じた作業を行うことができます。

ただしここで一つネックなことがあります。
解像度が実を言うとだいぶ低いんです。
解像度を上げるには超解像という、まぁゲームで言うところのDLSSとかFSRみたいなことが必要ですが、これは有料プランになります。

ちなみにこれが解像度を上げなかった場合、及び前のAffinity Photo2での状態を出した図です。
このように結構荒いので、作成する際によりしっかりした状態を確認したいなら課金したほうがいいかとは思います。

で、課金してみて比較してみました。
まさかここまで違うとは思いませんでした。
明らかに前のバージョンよりもきれいになっており、より精密なデザインを作れるのは間違いなさそうです。

また、これは仕様なのですが、まだインデザインとは異なり日本語の縦書きには対応していません。
要望は多いようですし、検討はしているようなので、今後これが入ってくれることを期待したいところですね。

なお、今までのAffinity同様にAdobe向けの拡張子を読み取ることが可能ですので、互換性さえ許せば完全に移行は可能かと思います。

また、出力の際もこれだけの数の拡張子から選ぶことが可能となっており、目的のものに出力することは容易でしょう。

まとめ

以上、簡単にですが、Affinityについて解説していきました。

結論的にはまさにこれ。

これですね。

脱Adobeを図るならガチでこれ一択だと思います。
それくらい驚異的なもんがやってきちまった、っていう感じです。
サブスクにするにしても年額で8,300円なのでAdobeCCより圧倒的に安い、これは相当にコストの面ではでかいです。

特に個人ユーザーでどうしてもフォトショを使わざるを得なかった人とかは特に乗り換える価値があるかと思います。
正直フォトショも似たようなものでエレメンツとかありますが、それより高度なことが無料で出来ることを考えると、エレメンツの存在意義はかなり苦しいです。
エレメンツ買うくらいなら最初からこれでいいです、割とマジで。

他にも脱アドビをする場合でもかなりの数の代替ソフトが出ていることから、一般的なユーザーは今後Adobeに囚われることのないソフト選択の自由を手に入れたといってもいいでしょう、
今後よりコストを安く、と考えているなら考慮する価値は十分にあると思います。
正直自分はフォトショでやってたことがほぼこれで出来ているため、Adobeから撤退することが出来ました。
ただ、どちらにせよフルバージョンが無料なのでまずは試してみて使えるかどうか、検討してみるというのが一番いいかとは思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました